秋になると抜け毛が増える理由とは?紫外線の影響と食事でできるセルフケア
目次
はじめに

シャンプーのときや、朝起きて枕元を見たときに「あれ、抜け毛が多い気がする」と感じたことはありませんか。特に秋になると、排水口にたまる髪の毛の量が増えたように感じる方は少なくありません。
実はこの「秋の抜け毛」は、多くの女性が経験する季節的な変化のひとつとして知られています。この記事では、なぜ秋に抜け毛が増えやすいと言われているのか、一時的な抜け毛と注意が必要な脱毛症との違い、そして日常生活の中でできる情報についてご紹介します。
なお、本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医学的な診断や治療に代わるものではありません。気になる症状がある場合は、医療機関にご相談ください。
秋に抜け毛が増えるのはなぜ?

髪の毛には、伸びる時期(成長期)、成長が止まる時期(退行期)、そして自然に抜け落ちる時期(休止期)からなる「毛周期(ヘアサイクル)」と呼ばれる一定の周期があります。
健康な状態でも、休止期に入った髪の毛は自然に抜け落ちるものであり、一定量の抜け毛があること自体は生理的な現象です。
この毛周期には季節による変動があると考えられており、海外で行われた複数の研究では、夏の終わりから秋にかけて休止期の髪の割合が高くなる傾向が報告されています。女性を対象とした調査でも、休止期の毛髪の割合が季節によって変動する傾向が見られたとの報告があります。
こうした報告から、季節による毛周期の変化が、秋に抜け毛を実感しやすい一因として考えられています。
また、夏の間に浴びた紫外線は、髪の主成分であるケラチンや、髪の色を作るメラニンに影響を与えることが、毛髪に関する研究分野で報告されています。紫外線によるダメージが蓄積した髪や頭皮の状態が、秋にかけての髪の変化に関わっている可能性があるとされています。
なお、女性の場合はホルモンバランスの変化が髪の状態に影響することがあるとされていますが、これは季節に限らず起こりうる要因であり、「秋」に特有のものではない点にご留意ください。
季節性の抜け毛と進行性の脱毛症の違い

抜け毛が増えたと感じたとき、それが一時的なものなのか、注意が必要な脱毛症なのか気になる方も多いと思います。
女性に見られる脱毛症のひとつに、女性型脱毛症(FAGA/FPHL)があります。これは頭頂部を中心に、髪全体が均一に薄くなっていく「びまん性」の脱毛が特徴とされており、進行の程度は「ルードヴィヒ分類」という3段階の分類方法で整理されています。
- Ⅰ型:頭頂部の髪が細くなり、分け目が目立ちはじめる
- Ⅱ型:Ⅰ型よりも頭頂部全体が薄くなり、地肌が目立つようになる
- Ⅲ型:頭頂部の薄毛がさらに進行する
このような進行性の脱毛は、季節性の一時的な抜け毛とは経過が異なるとされています。季節性の抜け毛は一定期間で落ち着く傾向があるとされる一方、進行性の脱毛は時間をかけて徐々に進行していく点が特徴とされています。
ご自身の状態がどちらに当てはまるかを判断するのは難しいため、抜け毛の量や髪の状態の変化が長期間続く場合は、自己判断せず皮膚科などの専門医にご相談いただくことをおすすめします。
抜け毛が増えたと感じたら?セルフチェックの目安

抜け毛は誰にでも起こる生理的な現象であり、抜け毛があること自体が直ちに問題を意味するわけではありません。一方で、次のような場合には、自己判断で済ませず、皮膚科などの医療機関に相談することも選択肢のひとつです。
- 普段と比べて明らかに抜け毛の量が多いと感じる状態が長く続く
- 頭皮に赤みやかゆみ、フケの増加など、いつもと違う症状がある
- 髪が全体的に細くなった、ボリュームが大きく減ったと感じる
抜け毛の「本数」については、目安として言及されることがありますが、個人差が大きく、明確な基準値は本記事では示しません。数字よりも「普段との変化」に注目していただくことが大切です。
気になる症状が続く場合は、自己判断せず、皮膚科等の専門医にご相談ください。
食事でできるケア:タンパク質・亜鉛からのアプローチ

髪の毛は主にタンパク質(ケラチン)からできています。日々の食事でタンパク質を摂ることは、体づくりの基本のひとつとされています。
また、髪や皮膚の健康に関わる栄養素として、亜鉛が挙げられることがあります。厚生労働省が公表している「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、成人の亜鉛の推奨摂取量は、成人男性で1日9.0〜9.5mg、成人女性で1日7〜8mgとされています。
特定の栄養素の摂取が不足すると、髪の状態に影響する可能性があるとされていますが、特定の食品や栄養素の摂取と抜け毛の変化との関係を保証するものではありません。バランスの取れた食生活を心がけることが基本となります。
栄養状態について気になる点がある場合は、自己判断でサプリメント等に頼るのではなく、医療機関や管理栄養士にご相談されることをおすすめします。
まとめ

秋に抜け毛が増えたと感じることは、多くの女性が経験する季節的な変化のひとつとして知られています。毛周期や紫外線の影響など、いくつかの要因が関わっていると考えられていますが、その多くは一時的な生理的変化の範囲内とされています。
一方で、頭頂部を中心にびまん性に薄毛が進行する女性型脱毛症のように、季節性の変化とは異なる経過をたどるケースもあります。日々の食事でタンパク質や亜鉛などの栄養素を意識したり、頭皮への刺激を避けたケアを心がけたりすることは、日常生活でできる工夫のひとつです。
抜け毛の状態が長く続く場合や、普段と違う症状がある場合には、自己判断せず、皮膚科などの専門医に相談することをおすすめします。

この記事の著者 : みんウェル 編集部 (株式会社ICST 営業部)
医療機器営業とオウンドメディア運営の二刀流
これまで、衣料量販店のオウンドメディアの記事制作や、日用品メーカーの社内報の立ち上げに携わり、現在は医療機器の営業活動に邁進。
「医療機器だけでなく、日々の暮らしに役立つ情報もお届けしたい」という想いから、初めての自社メディア『みんウェル』を立ち上げる。




