おやつは「選び方」が9割|血糖値を上げにくいコンビニ・スーパーの健康的な間食ガイド
目次
はじめに:おやつは「やめる」より「選ぶ」時代
「おやつを食べると太る」「間食は体に悪い」——そう思って、おやつをやめようとしたことはありませんか。厚生労働省のe-ヘルスネットでは、間食は喜びや楽しみを与えてくれるものとしつつも、種類や量によっては体重増加など健康に影響を及ぼすことがあると案内しています。
つまり、間食そのものを「ゼロにする」のではなく、種類と量を意識することが大切だということです。ご自身の生活スタイルに合わせて参考にしてみてください。
健康的なおやつの選び方:3つの基準

基準1:1回あたりのカロリーの目安
おやつとして1回に摂るカロリーの目安として、200kcal程度が複数の医療機関・公的資料で案内されています。ただし個人の年齢・体格・活動量によって適切な量は異なります。
市販のお菓子の目安として、シュークリーム(約90g)が約200kcal、カステラ(約50g)が約150kcal程度とされています。(実際にパッケージの栄養成分表示を確認することが基本です)
基準2:血糖値を急上昇させにくい食品を選ぶ
食事や間食をすると血糖値が上昇します。厚生労働省e-ヘルスネットによると、健康な人であれば食後約2時間以内に血糖値は正常値に戻りますが、食後2時間後の血糖値が140mg/dl以上ある場合は「食後高血糖」と判断されます。
同ページでは、「清涼飲料水や菓子類に含まれる糖質は、速やかに吸収されて血糖値を急激に上昇させるため、控えめにしましょう」とも案内されています。
血糖値の上がりやすさを示す指標としてGI値(グリセミック・インデックス)があります。GI値の低い食品は血糖値の上昇が緩やかになるとされており、おやつを選ぶ際の参考にできます。ただし、食べ合わせや個人差によっても異なるため、目安の一つとして捉えてください。
基準3:タンパク質・食物繊維が含まれているかを確認する
厚生労働省e-ヘルスネットでは、「食物繊維は血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります」と記載されており、玄米・野菜・豆類・きのこ・海藻などが例示されています。
タンパク質は体の筋肉・臓器・酵素などを構成する栄養素です。おやつにタンパク質を含む食品を取り入れることで、食事全体の栄養素を補いやすくなる場合があります。
パッケージのどこを見ればいい?栄養成分表示の読み方
食品パッケージの「栄養成分表示」には、エネルギー(kcal)・タンパク質・脂質・炭水化物(糖質・食物繊維)・食塩相当量が記載されています。
確認するポイントは以下の3点です。
- エネルギー:1回あたりの摂取量が目安の範囲内かを確認する
- 炭水化物・糖質:糖質の量を把握する
- タンパク質・食物繊維:含まれている量を確認する
「低カロリー」「糖質オフ」「無添加」などの表示はあくまで一つの参考情報です。栄養成分表示そのものを確認する習慣をつけることが基本です。
コンビニで買えるおやつの例

以下は、前述の3基準(カロリー・血糖値・栄養素)を参考に、コンビニで入手しやすい食品の例です。具体的な商品の栄養成分は購入前にパッケージを確認してください。
ナッツ・小魚系
ナッツ類(アーモンド・くるみなど)は、タンパク質・食物繊維・不飽和脂肪酸を含む食品です。小魚(煮干し・いりこなど)はカルシウムとタンパク質を含みます。いずれも糖質が比較的少ない食品として知られています。コンビニでは素焼きナッツ・小魚スナックなど小分けタイプが入手しやすくなっています。
ヨーグルト・チーズ系
ヨーグルトはタンパク質とカルシウムを含む食品です。チーズも同様にタンパク質・カルシウムを含みます。
甘みの強いフルーツヨーグルトや加糖タイプは糖質が高くなる場合があります。栄養成分表示の「糖質」または「炭水化物」の数値を確認したうえで選ぶことをお勧めします。
ゆで卵・サラダチキン系
ゆで卵はタンパク質を含む食品として知られており、コンビニでもそのまま購入できます。サラダチキンもタンパク質を多く含む食品の例として挙げられます。いずれも栄養成分表示で1回あたりのカロリーと栄養素を確認してください。
プロテインバー・栄養補助食品系
コンビニで販売されているプロテインバーや栄養補助食品は、製品によってタンパク質量・カロリー・糖質量が大きく異なります。「プロテイン配合」と表示されていても、糖質や脂質が多い製品もあるため、購入前に栄養成分表示を確認することが基本です。
スーパーで買えるおやつの例

干し芋・フルーツ系
干し芋は食物繊維を含む食品で、甘みがあるためそのままおやつとして食べられます。ただし糖質も含まれるため、量の目安を意識することが基本です。
フルーツ(生果物)にはビタミン・ミネラル・食物繊維が含まれますが、果糖も含まれるため量を意識して取り入れることが基本です。
無添加・素材系おやつ
無添加・素材系おやつ素材系おやつの例:素焼きナッツ、煮干し、きな粉を使った和菓子、干しフルーツ(砂糖不使用表示のもの)など。
業務スーパーで量を確保する場合
業務スーパーでは素焼きナッツ・チーズ・いりこなどが大容量で手に入ることがあります。購入時は栄養成分表示を確認し、1回分として食べる量をあらかじめ決めておくと管理しやすくなります。
シーン別・食べ方のポイント

仕事中・デスクワーク中のおやつ選び
仕事中のおやつは、食べやすさ・においの少なさ・片手で食べられるかなどの実用面も考慮するとよいでしょう。
デスクに置きやすいおやつの例:個包装の素焼きナッツ、小魚スナック、個包装チーズ、プロテインバーなど。いずれも栄養成分表示を確認のうえ取り入れてください。
40〜50代・更年期世代のおやつ選び
更年期は女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が変化していく時期です。この時期に意識したい栄養素として、以下が挙げられています。
カルシウム:骨の主成分です。エストロゲンの低下に伴い骨密度が変化しやすい時期とされており、カルシウムを含む食品を取り入れることが案内されています。カルシウムを含む食品の例:チーズ、小魚、ヨーグルトなど。
大豆イソフラボン:大豆に含まれるポリフェノールの一種で、体内で弱い女性ホルモン様作用を示すとされています。おやつの例:豆乳飲料、きな粉入り食品、蒸し大豆など。なお、大豆イソフラボンの摂取については個人差があり、更年期症状への影響については報告が存在しますが、効果を断言できるものではありません。
ビタミンD:カルシウムの吸収に関わる栄養素です。食品(鮭・さんま・きのこ類など)から摂取できます。
更年期に関わる症状や栄養管理については、医師・管理栄養士にご相談ください。
夜のおやつの選び方
夜のおやつを取り入れる場合は、量を少なめにし、1日全体のカロリーバランスを意識することが基本です。就寝直前の飲食については、食後の消化状態を考慮したうえで判断することをお勧めします。
おやつを食べるタイミングと量の目安
食べるタイミングとして、食事と食事の間(午前中・午後3時前後など)が案内されることがあります。就寝直前の間食は、食後の消化状態を考慮したうえで判断することが基本です。
1回あたりの量については、前述の200kcal程度を参考にしつつ、1日の食事全体のバランスを考えることが大切です。
避けたいおやつの特徴

血糖値を急上昇させやすい食品の特徴
厚生労働省e-ヘルスネットでは、「清涼飲料水や菓子類に含まれる糖質は、速やかに吸収されて血糖値を急激に上昇させる」と案内されています。白砂糖を多く含む菓子類や精製度の高い炭水化物はGI値が高い傾向があるとされています。
清涼飲料水(ジュース・砂糖入り飲料など)は糖質を多く含む場合があるため、栄養成分表示の確認が基本です。
「低カロリー表示」に頼りすぎることへの注意
「低カロリー」「カロリーオフ」と表示されている食品でも、糖質・脂質・食塩が多い場合があります。また、人工甘味料を使って甘みを出している製品もあります。パッケージの強調表示だけでなく、栄養成分表示全体を確認する習慣が基本です。
「無添加」表示の意味を理解する
「無添加」「自然素材」という表示は添加物を使用していないことを示すものであり、カロリーや糖質が少ないことを保証するものではありません。
たとえば、砂糖不使用のドライフルーツは果物本来の糖質を含んでいます。表示の意味を理解したうえで、栄養成分表示を確認することが基本です。
よくある疑問Q&A

Q. おやつは1日何回まで食べていい?
回数の上限を明示した公的基準はありません。1日全体のエネルギー摂取量のバランスを意識しながら、食事に影響が出ない範囲で取り入れることが基本です。
Q. ダイエット中でもおやつは食べていい?
おやつを食べること自体を禁止している公的な基準はなく、種類と量を意識することが案内されています。ダイエットや体重管理に関する具体的なアドバイスについては、医師や管理栄養士にご相談ください。
Q. チョコレートは健康的なおやつ?
チョコレートにはカカオ由来のポリフェノールが含まれています。ただし、市販のチョコレートは砂糖・乳脂肪も多く含む製品が一般的であり、カロリーも高めです。「健康的かどうか」は成分・量・食べ方の組み合わせによって異なるため、一概に断言することはできません。購入時は栄養成分表示を確認してください。
Q. コンビニのプロテインバーは本当に体にいい?
プロテインバーは製品によってタンパク質量・カロリー・糖質・添加物の内容が大きく異なります。「プロテイン配合」の表示があっても糖質や脂質が多い製品もあるため、購入前に栄養成分表示を確認することが基本です。
まとめ

この記事でお伝えした選び方のポイントを整理します。
• カロリーの目安を確認する:1回200kcal程度を参考に、食事全体のバランスを意識する
• 血糖値を急上昇させにくい食品を選ぶ:糖質の量・GI値・食物繊維の有無を参考にする
• タンパク質・食物繊維が含まれているかを見る:ナッツ、ヨーグルト、ゆで卵、小魚など
• パッケージの栄養成分表示を確認する:強調表示だけに頼らない
コンビニでもスーパーでも、栄養成分表示を見る習慣が、おやつ選びの一番の基本です。日々の選択の積み重ねが、食生活全体を整えることにつながります。
免責事項:本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、医療行為の提供・医療的助言を目的とするものではありません。疾患の治療や体重管理などについては、医師・管理栄養士等の専門家にご相談ください。

この記事の著者 : みんウェル 編集部 (株式会社ICST 営業部)
医療機器営業とオウンドメディア運営の二刀流
これまで、衣料量販店のオウンドメディアの記事制作や、日用品メーカーの社内報の立ち上げに携わり、現在は医療機器の営業活動に邁進。
「医療機器だけでなく、日々の暮らしに役立つ情報もお届けしたい」という想いから、初めての自社メディア『みんウェル』を立ち上げる。




