花粉症の症状とは?原因・対策・ケア方法を解説
目次
はじめに
毎年、春が近づくにつれて「目がかゆい」「鼻水が止まらない」と感じはじめる方は少なくありません。
その原因のひとつとして挙げられるのが、花粉症です。 花粉症とは、植物の花粉が原因となって引き起こされるアレルギー疾患です。
この記事では、花粉症がはじめての方や「もしかして花粉症かも?」と感じている方に向けて、症状・原因・なりやすい人の特徴・対策についてお伝えします。
※この記事は一般的な情報提供を目的としたものです。症状や治療については、必ず医療機関にご相談ください。
花粉症の主な症状とは?風邪との違いをチェックリストで見てみよう

花粉症で起こる主な症状
花粉症の主な症状として、以下が挙げられます。
鼻の症状
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
目の症状
- 目のかゆみ
- 涙目
- 目の充血
その他
- のどのかゆみ
- 皮膚のかゆみ
これらの症状は花粉が飛散している時期に出やすく、飛散量に応じて症状が悪化する傾向があります。
風邪との違いをチェックリストで確認
「花粉症なのか、風邪なのか分からない」という方のために症状の比較を整理しました。
| 症状・特徴 | 花粉症 | 風邪 |
| くしゃみ・鼻水 | みられる | みられる |
| 目のかゆみ | みられることがある | 花粉症と比べて報告が少ない** |
| 発熱 | 通常はみられない** | みられることがある |
| のどの痛み | 風邪と比べて報告が少ない | みられることがある |
| 症状の続く期間 | 花粉飛散期間中続くことがある | 感染の経過に依存する |
**各項目は一般的な傾向の記載です。個人差があり、診断の根拠となるものではありません。
政府広報オンラインでは「毎年決まった時期に鼻水やくしゃみなどの症状が出る人は、その時期が何か特定の植物の花粉飛散時期と重なっていないか確認してみてください。」と案内しています。
気になる症状がある場合は、自己判断せず医療機関へご相談ください。
花粉症の原因と発症メカニズム

花粉症の原因となる植物
日本で広く知られているのはスギとヒノキの花粉ですが、その他にも原因となる花粉(アレルゲン)はさまざまな植物から飛散します。
- スギ: 年初から飛び始め、3月にピークを迎え5月ごろまで飛散
- ヒノキ: スギより若干遅れて飛び始め、4月にピークを迎え6月ごろまで飛散
- シラカンバ(北海道): 5〜6月にピーク
- イネ科: 北海道では6〜9月、本州以西ではほぼ1年を通して飛散
- キク科(ブタクサ属・ヨモギ属など): 8〜10月に飛散
地域によって飛散時期は異なりますので、お住まいの地域の情報をご確認ください。
体の中で何が起きているの?発症のメカニズム
花粉症の発症メカニズムは、「感作」と「発症」の2段階で説明されています。
ステップ1:感作(かんさ)
花粉が体内に入ると、免疫システムがそれを「異物」として認識し、IgE抗体(アイジーイー抗体)という物質を産生します。この状態を「感作された」と言います。感作の段階では、症状は現れません。
ステップ2:発症
感作された状態で再び花粉が体内に入ると、IgE抗体が反応し、肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンなどの化学物質が放出されます。このヒスタミンが鼻粘膜や目の粘膜を刺激することで、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどの症状が現れます。
このように、花粉症の発症には感作と発症という2つのプロセスがあるとされています。
花粉症の予防とケア・対策は? 症状を軽くするためにできること

環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」では、花粉への暴露をできるだけ減らすことが対策の基本として示されています。
外出時の対策
- マスクを着用する:鼻や口からの吸引を軽減。花粉への暴露を減らす。
- メガネを着用する:目への花粉の付着を減らす
- 花粉が多い日、時間帯の外出を控える:花粉の飛散量は天候・気温・時間帯によって変化します。
飛散量が多い日や時間帯の外出をできるだけ控えることが、環境省マニュアルに記載されています。
鼻のケア
鼻の洗浄
鼻の中に入った花粉やほこりは、洗い流すことが効果的です。ただし、水道水には塩素などが含まれており鼻の粘膜に刺激を与える可能性があるため、体液に近い成分で作られた市販の生理食塩水を使用しましょう。
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みんウェル:鼻うがいのやり方・効果・注意点|痛くないコツと副鼻腔炎・花粉症対策
鼻の粘膜の保護
何度も鼻をかむと皮膚や粘膜が荒れやすくなります。炎症や乾燥が見られる場合は、白色ワセリンなどを塗って保護しましょう。また、やわらかい保湿タイプのティッシュを使うことも効果的です。
室内の加湿
鼻の粘膜に炎症があると、本来の防御機能が弱まります。そのため、室内の湿度を適切に保ち、乾燥を防ぐことが大切です。空気が乾いている場合はマスクの着用も役立ちます。
マスクの着用
マスクを着用することで、吸い込む花粉の量をおよそ3分の1から6分の1程度に減らすことができ、鼻の症状の軽減が期待されます。また、花粉症でない方でも、花粉の吸入量を抑えることで発症リスクを下げる可能性があります。ただし、風が強い日はマスクをしていても花粉が侵入しやすくなるため、過信せず対策を併用することが重要です。
目のケア
目の洗浄
花粉やほこりなどの異物は洗い流すことが効果的です。ただし、水道水で目を洗うと涙まで流れてしまいかえって目の表面を傷つけるおそれがあります。そのため、市販の人工涙液を使用するのが望ましいです。
目の疲労を防ぐ
長時間テレビを見続けたり、パソコンやスマートフォンを使用し続けたりすると、目に負担がかかり、乾燥や不快感の原因となります。画面とは約50cmの距離を保ち、1時間作業したら10~15分程度の休憩を取り、ストレッチなどで体をほぐしましょう。
また、目に炎症がある場合は負担を軽減するためコンタクトレンズの使用を控え、メガネを着用して目を休めることが大切です。さらに、規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠とバランスの取れた食事も意識しましょう。
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※症状が気になる場合は医療機関へ
花粉症の対策や治療については、医療機関(耳鼻咽喉科・眼科・アレルギー科など)にご相談ください。
まとめ

この記事では、花粉症の症状・原因・対策について、公的機関や学会ガイドラインの情報をもとに整理しました。
記事のポイント!
- 花粉症は植物の花粉を原因とするアレルギー反応で、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどが主な症状とされています。
- 風邪と似た症状が出ることがありますが、症状の判断は医療機関にご相談ください。
- 発症には「感作」と「発症」という2段階のプロセスがあるとされています。
- 花粉への暴露を減らすことが対策の基本として、環境省マニュアルに示されています。
「もしかして花粉症かも」と思ったら、自己判断せずまずは医療機関に相談することが大切です。
参考
●環境省「花粉症環境保健マニュアル2022」
-Ⅰ.花粉症とは 1.花粉症のメカニズム、2.花粉症を発症するまで
-Ⅲ.花粉症の予防と治療 1.花粉のばく露を防ぐために

この記事の著者 : みんウェル 編集部 (株式会社ICST 営業部)
医療機器営業とオウンドメディア運営の二刀流
これまで、衣料量販店のオウンドメディアの記事制作や、日用品メーカーの社内報の立ち上げに携わり、現在は医療機器の営業活動に邁進。
「医療機器だけでなく、日々の暮らしに役立つ情報もお届けしたい」という想いから、初めての自社メディア『みんウェル』を立ち上げる。




